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作曲における触媒

曲を作るというと、
なんか、無から有を作り出す、
自分が創造したもの。

なんて考えていませんか?


たとえば、

「頭の中に浮かんだメロディを口ずさんでみよう!」

なんて言われて、そんな簡単にメロディが浮かんできますか?


曲作りに慣れている人ならできるでしょう。
でも、初めての人ではそんなこと言われたって出来ない!浮かばない!
と思うのが普通です。


そうなんです。
何もないところには、メロディなんか浮かびません。


まず、作曲というのは
無から有を生み出すものではないんだ、ということを知ってください。
(天才はどうか知りませんが(汗)

無から有を生み出すと考えてしまうことに
ものを創造する上での壁というものを
とてつもなく高いものと感じてしまうことになります。

作曲をするためには、
その発想、イメージを刺激してくれる「元」
それが必要です。


「触媒」と言ってもいいでしょう。


無から有を作り出すんじゃありません。
触媒に刺激されることによって
それがきっかけになり、


小さな点を、大きな球に拡げていく


そういうものだと思います。


これは、何も作曲に限らず作詞でもアレンジでも
または全ての「創造」という行為において共通のもの、
そう感じます。


作詞ならその触媒となるものは

体験
空想
映画
絵画
小説
風景
社会
人物
家族
時代


こういった、作詞のテーマになるものが触媒となって
詞を作るきっかけをくれます。


それでは、作曲の場合の「触媒」となるものはなんでしょうか?

もちろん、作詞と同じようなことも「触媒」になります。

「この美しい景色を音に変えてみよう」
「この悲しい思いを音に変えてみよう」

そう思って曲を作り出す人もいるでしょう。


ただし、それはよっぽど曲作りに慣れている人、もしくは天才です。


作曲の場合の「触媒」は
実は、音に関することが多いんです。


ある、フレーズやリズムに触発されたり
あるコードの響きに触発されたり
楽曲(他人の)そのものに触発されたり
楽器の音そのものに触発されたり


こういったことが「触媒」となり
曲作りのきっかけとなります。


何もないところから曲を作ろうとするから
作ることが出来ないんです。


逆に曲を作ることに慣れている人は
ほんの些細なことが触媒となり
曲につなぐことが出来る。

そういう感覚に慣れている、
ということですね。

じゃあ、そのイメージの元となる触媒を
どこかから持ってくればいい、ということになります。


では、どこからもってくるか?
何をきっかけに作曲するか?
そのへんも考えて見ましょう。

◆触媒の元


コードから曲を作る人も結構多いと思うんですが
それも、コードというものが触媒になって
メロディを出しやすくしているともいえますね。


ただ確かにコードから作曲するというのも
弊害がないわけでもないんですが
それはまた後日触れます。

僕自身の作曲する上での触媒というのは
他の人が作った曲というのが圧倒的に多いと思います。


すごくいい曲だなあと感じたら
そのイメージをいただき
表現しようとします。


こう言うと、盗作とか、まねとか言われそうですが(笑)
実際に出来た曲はまったく似てないものに出来上がります。


実際の音やアレンジをいただくわけでなくて
そのイメージや雰囲気を参考にさせていただいているんですけどね。
まあ、この話はあまりしたことはないと思うんですが。

一番触媒にいいと思うのは
リズム、ビートです。


自分の気に入ったリズムパターンをとにかく鳴らし続けます。
その上で、メロディやアレンジそのものを考えていくんです。


何もないところでメロディを考えるんじゃなくて
ビートのパターンを鳴らしながら
その上にのせていくんです。


コードとか難しく考える必要もありません。

メインのメロディじゃなくても
ギターのリフやフレーズ、ベース、ピアノでもかまいません。


詞が作れる人なら、詞と同時にいい加減なメロディでもいいんです。


ただし必ずリズムパターンは流し続けます。


こうしていくと、何もないところでメロディをい考えるより
100倍はやりやすいはず!?


さらにこの方法、後述しますが
コードからの作曲よりはるかに出来上がった曲が
バラエティに富んだものになる可能性があります。


このときに、リズムを鳴らすソフトは
この回のメルマガを参考にしてください。

http://kouza.jakebox.net/2007/01/bgm.html
http://kouza.jakebox.net/2007/01/bgm_1.html

さらに、もうひとつ
ちょっと作曲のための練習方法を紹介します。


この方法、実は僕は歌のためにやっていたんですが
普段の生活の中で、ラジオや有線で耳にする音楽に
自分でアドリブでメロディを歌うんです。

ふーん、でも、むーでも、おーでもいいんですが
コーラスのようにメロディを入れたり、カウンターで入れたり
メインのメロディに絡むように入れたり、まったく違うメロディを入れたりしま
す。


これは、僕自身歌のアドリブの練習でやりましたが
間違いなく作曲の訓練にもなります。


ていうか、これが出来れば作曲してるのと同じことですから。


昔、久保田利伸も
アドリブが出来れば作曲が出来る
とか、言ってました。
(まさしく久保田の曲作りってそんな感じだと思います)


これはかなり、いい練習になると思いますよ。
しかも楽器やってる人のソロパート作りの練習にもなりますから。

ていうところで、今日はここまでとしましましょうか。


PS

メロディを作ることが作曲だ、
なんていわれています。

メロディこそが命なんだ、と。


実は僕はそうは考えていないです。
いつかお話します。

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